概要説明
WordPress6.5メジャーアップデート対応の際の手順を掲載。安全に作業を行うために、検証環境の利用・バックアップの作成・ダウングレード・ロールバック・アップデート後の経過観察についてまとめています。
~ 目次 ~
WordPress のメジャーバージョンは、最初の2つのシーケンスによって決定されます
よって今回は 6.4.3 から 6.5なのでメジャーバージョンのアップデートになります
いつの間にかページがエラーになっていた。最新版に更新したらページが表示できなくなったというご相談を何度も頂いておりますのでバージョンアップの際にはご注意下さい。
自動更新を有効にしている場合
既に更新が完了している可能性があります。サイトを確認し動作に問題がないかをチェックしておきましょう。
不具合が見つかった場合の対応
または問題となっている部分のカスタマイズの調整を行うか、バックアップから復元を行うという対応が必要になります
自動更新を停止している場合
メジャーバージョンのアップデートの際には既存環境を複製した検証用の環境を使って事前にアップデートの確認を行っています
検証環境にてアップデート行い問題点を確認
一通りアップデート行ってみて問題がないかを確認します。動作がおかしいところについては調整を検証してみて対応が難しそうであればバージョンを戻すといった対応を行っています。
検証環境で作業して方針を決め、本番環境でも同様の更新作業を行うような流れになります
バージョンアップ自体を行えないように制限を加えている場合もあるため、更新が行えるようにするための手順ともとに戻せるかの検証も行っておきます
本番環境のアップデート時には必ずバックアップを行う
検証環境で方針が決まったからといって同じことを本番で行ってうまくいくという保証はありません。かならずバックアップは行うようにしましょう。
自コンテンツであればカスタマイズ内容を把握できているので問題ないと思いますが、お客様環境のアップデートを行う場合はコアファイルにカスタマイズを加えていたりプラグインをカスタマイズしていたりすることがあるためアップデートで動作がおかしくなることもあります
上記の場合はWordPress、プラグインのダウングレードでは復旧ができないためバックアップがないと復旧ができません
WordPressのコアを先にバージョンアップ
WordPressのコアバージョンアップとプラグインを同時に行うと不具合発生時の原因特定に時間がかかってしまいます。
検証環境で問題なく対応できていたとしてもまずはWordPressの本体の更新・動作確認が終わってからプラグインのバージョンアップ作業を行いましょう。
本番環境で不具合が発生した場合
すぐに直せそうであればそのまま対応を行うこともありますが基本的には一旦バックアップから復元、またはダウングレードにてもとに戻し検証環境で再度調整を行っています
検証環境にて復元の手順を確認しておくことで本番で不具合が発生した際にもスムーズに対応が行えます。
バージョンアップ後の対応
対応後の動作確認を行った後もしばらくは様子を見たほうが良いケースが多いです。後々これが動いていないことに気づいたということがよくあります
念の為上記期間中はdebug.logを出力しておき、ログも確認しておくことで不具合の確認が行いやすくなります。
対応後はdebug.log出力の停止も行っておきましょう。
最後に
以上が今回WordPress6.5にバージョンアップを行った際に行った手順となります。
特に何も問題が発生しない場合は管理画面から各種更新を実行するだけで終わる作業となりますが万が一を考慮してこれだけの事を対応して更新を行っています。
本件とは関係ない話ですが大切だなと思ったこと
記事作成の最後の方で誤って別のボタンをしてしまい記事が消えたかと思ってゾッとしました。
この記事を書く前にリビジョンの設定変更を行っておりその時に無効にせずに保存件数を2件で設定していたのでなんとか再開ができました。
標準設定であれば今回の件は関係ない話なのですが高速化のためのリビジョンは無効化はおすすめしません。保存件数を2件など少なめに調整することを推奨します。