概要説明
見積書・請求書・送付状を WordPress で作って管理できる無料のテーマ BillVektor。できること・今も更新が続いているか・ログインしていない人に見せない仕組み(作業環境で確かめた)と、レンタルサーバーに置くときに足したい守りをまとめました。
~ 目次 ~
BillVektor:WordPress のテーマとして作られた請求書の管理
BillVektor は、見積書・請求書の発行と管理を、WordPress のテーマとして作ったものです。テーマを入れるだけで、WordPress の管理画面が請求書の管理の画面になります。
| 項目 | 中身(2026 年 10 月に確かめた) |
|---|---|
| 料金 | 無料(GPL v2 以降のオープンソース) |
| 今の版 | 1.15.0(2026 年 8 月)。今も更新が続いている |
| 動く環境 | PHP 7.4 から。readme の確認済みの WordPress は 6.9 まで |
| できること | 中身 |
|---|---|
| 見積書 | 作る・一覧で探す・印刷する |
| 請求書 | 見積書のデータから作れる。入金済みかどうかを管理する |
| 送付状 | 請求書に付ける送付状を作る |
| 会計への書き出し | 請求書のデータから、MF クラウド会計に取り込む仕訳帳の CSV を出す |
このサイトでも実際に使っています。最初に請求書のレイアウトを整えてしまえば、あとはバックアップもプラグインで取れるので、とても便利です。
| よいところ | 気をつけるところ |
|---|---|
| 郵送は自分でするので、好きな封筒や同封の書類を使える | 郵送の機能はない |
| HTML・CSS が分かれば、請求書の見た目を自由に変えられる | 入れるのに WordPress の知識が要る |
| 足りない機能を自分で足せる | サーバーに置くなら、守りとバックアップを自分でしっかりする |
サーバーに置くときは、だれが見られるかに気をつける
1 人で使うなら、自分のパソコンの作業環境(ローカル環境)で動かすのがいちばん安全です
請求書には、取引先・金額・自分の住所や振込口座が入ります。レンタルサーバーに置くときは、ほかの人に見られない作りになっているかが大事です。
BillVektor のコード(1.15.0・inc/functions-limit-view.php)を読んで、次の守りがテーマに入っていることを確かめました。
| 守り | 中身 |
|---|---|
| ログインしていない人 | どのページを開いても、ログインの画面へ回す(一覧・検索・フィード・?p=ID も) |
| ログインしていても権限がない人 | 「投稿の編集」の権限がない人(購読者など)には、書類を見せずに 403 の画面を出す |
| REST API | 書類を見られる人だけが使える |
| 検索エンジン | 全部のページに noindex, nofollow を出す |
作業環境(WordPress 7.1.3)に BillVektor 1.15.0 を入れて、ログインしていない状態で開いてみました。
| 開いたもの | 結果 |
|---|---|
| トップ・?p=1・検索 | 302(ログインの画面へ回された) |
| RSS(?feed=rss2) | 302(ログインの画面へ) |
| REST API(?rest_route=/wp/v2/posts) | 401(ログインが必要というエラー) |
書類を見られる人をもっと絞りたいときは、テーマが用意しているフィルターで変えられます。
/**
* BillVektor の書類を見られる人を、編集者より上に絞る
*/
add_filter( 'bill_vektor_can_view_documents', function ( $can_view, $user ) {
return user_can( $user, 'edit_others_posts' );
}, 10, 2 );
テーマの外で足したい守り
テーマが守るのは書類のページです。ログインの画面そのものは、だれでも開けます。サーバーに置くなら、次も足しておくと安心です。
| 足すもの | 理由 |
|---|---|
| 長いパスワード・ユーザー名を推測されにくくする | ログインの画面への総当たりを防ぐ |
| ログインの URL を変える・画像認証(SiteGuard など) | 機械的なログインの試しを減らす |
| IP の制限や Basic 認証 | 自分しか使わないなら、サイトごと閉じてしまえる |
| バックアップ | 請求書のデータは消えると困るので、DB を定期的に控える |
請求書のレイアウトは HTML・CSS で変えられる
請求書・見積書・送付状の見た目は、テーマの template-parts/doc/ にあるテンプレート(frame-bill.php・frame-estimate.php など)で作られています。HTML と CSS が分かれば、自分の会社の形に変えられます。
テーマを直接直すと、テーマを更新したときに消えてしまいます。直すときは子テーマを作り、変えたいファイルだけを子テーマに写して直すのがおすすめです。


