Yoast SEO と All in One SEO の無料版を比較:できること・できないことのまとめ

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Amazonのアソシエイトとして、WordPress functions.phpは適格販売により収入を得ています。

管理しているサイトでは、SEO のプラグインに All in One SEO(AIOSEO)を使っているところが多くあります。

一方で、WordPress の SEO のプラグインといえば、Yoast SEO の名前をよく聞きます。

「Yoast のほうが人気なので、乗せ替えたほうがよいのか」を考えることになりました。

この記事では、2 つの無料版を作業環境で入れ替えて比べた結果と、保守の中で決めたことをまとめます。

入っている数とバージョン

WordPress.org のプラグインのページに書いてある数です(2026 年 10 月 12 日に見たもの)。

項目 Yoast SEO All in One SEO
有効インストール数 1,000 万以上 200 万以上
バージョン 28.6 5.0.3
WordPress のバージョン 6.9 以上 5.7 以上
PHP のバージョン 7.4 以上 7.4 以上

入っている数は、Yoast のほうが 5 倍ほど多いです。

ただ、数が多いことと、そのサイトに合うかどうかは別です。

そこで、実際に入れて、出てくるものを比べました。

試した環境

  • 管理しているサイトの 1 つを、本番から複製した作業環境。WordPress 7.1.2・PHP 8.3.32・Apache 2.4
  • このサイトには、もともと AIOSEO の無料版(Lite・5.0.2)が入っていて、サイトに合わせた設定がしてあります
  • Yoast SEO の無料版(28.6)を、WordPress.org の zip から入れました
  • AIOSEO を止めて Yoast を有効にし、同じ記事 1 つとカテゴリー 1 つのページを比べました
  • 試す前に、DB の設定の表(wp_options)と投稿・ユーザーのメタ、AIOSEO の表をバックアップしました。試し終わったら Yoast を消し、Yoast が作った表を消して、バックアップから元に戻しました

AIOSEO はこのサイトの設定のまま、Yoast は入れたばかりの初期の設定のままで比べています。

そのため、カテゴリーの robots のように、AIOSEO 側はサイトの設定で決まっている項目があります。

比べた表

項目 Yoast SEO(無料版) All in One SEO(無料版)
タイトル(title) 出す。初期値は「記事名 – サイト名」 出す。初期値は「記事名 – サイト名」
ディスクリプション(meta description) 初期値は空。入れたものだけ出す このサイトの設定では、抜粋から作って出す
canonical 出す 出す
OGP・X(Twitter) 出す。アイキャッチ画像を og:image に使う 出す
構造化データ(JSON-LD) 出す 出す
サイトマップ /sitemap_index.xml /sitemap.xml
カテゴリーごとのページのタイトル・ディスクリプション カテゴリーの編集画面で変えられる Pro の機能。無料版では変えられない
メインのカテゴリー(複数のカテゴリーに入る記事) 選べる(URL・パンくずに効く) Pro の機能。無料版では選べない
カテゴリーのページのタイトルの初期値 「カテゴリー名 Archives – サイト名」 「カテゴリー名 – サイト名」
タイトルを変えるフック wpseo_title aioseo_title
ほかのプラグインからの取り込み AIOSEO から取り込める (今回は試していません)

出すもの(タイトル・ディスクリプション・サイトマップ・構造化データ)は、どちらも同じようにそろっていました。

大きな違いは、無料版で、カテゴリーごとのページのタイトル・ディスクリプションを変えられるかと、複数のカテゴリーに入る記事のメインのカテゴリーを選べるかどうかでした。

確かめた結果

1. <head> に出るタグ(タイトル・ディスクリプション・OGP など)

記事 1 つとカテゴリー 1 つのページを、curl で取り出して比べました。

URL には ?nc=乱数 を付けて、キャッシュの結果を見ないようにしています。

項目 Yoast(記事) AIOSEO(記事)
title 記事名 – サイト名 記事名 – サイト名(同じ文字)
meta description Yoast からは出ない(テーマが出す 1 つだけ) AIOSEO とテーマが 1 つずつ、合わせて 2 つ
robots index, follow, max-image-preview:large, max-snippet:-1, max-video-preview:-1 max-image-preview:large
canonical 記事の URL 記事の URL(同じ)
OGP og:title・og:description・og:url・og:image など og:title・og:description・og:url など(この設定では og:image は出ていませんでした)
X(Twitter) twitter:card だけ twitter:card・twitter:title・twitter:description
JSON-LD の種類 Article・WebPage・ImageObject・BreadcrumbList・WebSite・Person BlogPosting・WebPage・BreadcrumbList・WebSite・Person
項目 Yoast(カテゴリー) AIOSEO(カテゴリー)
title カテゴリー名 Archives – サイト名 カテゴリー名 – サイト名
meta description Yoast からは出ない(テーマが空のディスクリプションを 1 つ出す) AIOSEO からは出ない(テーマが空のディスクリプションを 1 つ出す)
robots index, follow …(初期値) noindex …(このサイトの設定)
canonical 日本語のまま(/category/(カテゴリー名)) % で符号にした形(/category/%e3%82%… のような形)
JSON-LD の種類 CollectionPage・ImageObject・BreadcrumbList・WebSite CollectionPage・BreadcrumbList・WebSite

JSON-LD の中身の細かい違い(記事を Article と書くか BlogPosting と書くか など)はありますが、記事・パンくず・サイトの情報を出すことは同じでした。

canonical は、日本語の URL の書き方が違いました。

どちらも同じ URL を指していますが、乗せ替えたあとに外のツールで URL を見比べるときは、書き方の違いに気をつけます。

2. サイトマップ

URL Yoast AIOSEO
/sitemap.xml /sitemap_index.xml へ 301 サイトマップの目次(200)
/sitemap_index.xml サイトマップの目次(200) /sitemap.xml へ転送(302)
/wp-sitemap.xml(WordPress 本体) /sitemap_index.xml へ 301 /sitemap.xml へ転送(302)
目次に並ぶもの 投稿・固定ページ・カテゴリー・タグ・投稿者 投稿・固定ページ・日付・追加のページ(このサイトの設定)

どちらも、目次(sitemapindex)の下に種類ごとのサイトマップ(urlset)を置く形です。

Yoast の /sitemap.xml からの転送は、URL がちょうど /sitemap.xml のときだけでした。

?nc=乱数 を付けて開いたときは 404 になり、付けずに開くと 301 で転送されました。

AIOSEO 側では、カテゴリーを noindex にしているため、カテゴリーのサイトマップは中身が空(404)でした。

Yoast の初期の設定では、カテゴリーのサイトマップにカテゴリーが並びました。

3. カテゴリーのページのタイトル・ディスクリプションを変えられるか

カテゴリーのページのタイトルは、カテゴリーのページを開いたときに、ブラウザーのタブや検索結果に出る文字です(カテゴリー名とは別のものです)。

管理画面のカテゴリーの編集画面を開いて見ました。

Yoast(無料版) AIOSEO(無料版)
編集画面に出る枠 「Yoast SEO」の枠。SEO title と Meta description の入力欄がある 「AIOSEO の設定」の枠。ぼかした画面の上に「カスタムタクソノミーは PRO の機能です」と出る
カテゴリーごとにタイトルを変える できる できない(Pro の案内)
全部のカテゴリーのページのタイトルの形を変える 設定の画面でできる 「検索の外観」の設定でできる

保守の中で「AIOSEO の無料版には、カテゴリーごとのページのタイトルを変える画面がない」と見ていました。

作業環境で確かめ直しても、同じでした。

AIOSEO のプラグインのコードにも、無料版のカテゴリーの編集画面には Pro の案内を出す、という処理がありました。

全部のカテゴリーをまとめて同じ形にするだけなら、AIOSEO の無料版でもできます。

4. 複数のカテゴリーに入る記事の、メインのカテゴリー

1 つの記事を複数のカテゴリーに入れると、記事の URL やパンくずに、どのカテゴリーを出すかを決める必要があります。

管理しているサイトの中には、この「メインのカテゴリー」を選ぶために Yoast を使っているところがあります。

Yoast AIOSEO
メインのカテゴリーを選ぶ できる(記事の編集画面のカテゴリーの欄で選ぶ) Pro の機能。無料版では、選ぶ欄の代わりに Pro の案内が出る
選んだカテゴリーが効くところ 記事の URL(パーマリンクに %category% を使っているとき)・パンくず ―

Yoast の無料版には、記事の URL のカテゴリーを、選んだメインのカテゴリーに差し替える処理が入っています。

AIOSEO の無料版は、メインのカテゴリーを返す処理が、いつも「なし」を返す形になっていて、Pro にしないと使えません。

この 2 つは、管理画面で試したのではなく、プラグインのコード(Yoast SEO 28.2・All in One SEO 5.0.2)を読んで確かめました。

5. タイトルの形の初期値と、変える場所

Yoast AIOSEO
記事のタイトル %%title%% %%page%% %%sep%% %%sitename%% #post_title #separator_sa #site_title
カテゴリーのページのタイトル %%term_title%% Archives %%page%% %%sep%% %%sitename%% #taxonomy_title #separator_sa #site_title
区切りの文字 -(ハイフン) -(ハイフン)
変える場所 Yoast SEO の Settings(投稿タイプ・カテゴリーごと) All in One SEO の「検索の外観」

どちらも、記事は「記事名 – サイト名」の形で、見た目は同じになりました。

Yoast のカテゴリーのページのタイトルに入った「Archives」は、Yoast の日本語の翻訳ファイルを入れていない作業環境だったため、英語のまま入ったものです。

翻訳を入れたときの文字は試していません。

Yoast の管理画面も、この作業環境では英語で出ていました。

6. Yoast の「ほかの SEO プラグインから取り込む」

Yoast の Tools の「Import from other SEO plugins」を開くと、「All In One SEO Pack」のデータが見つかった、と出ました。

実際に取り込んでみるため、先に記事 1 つに、AIOSEO が保存する場所(AIOSEO の表と投稿のメタ)へ試しのタイトルとディスクリプションを入れました。

そのあと Yoast を有効にして、取り込みを動かしました。

見たもの 結果
記事のタイトル Yoast のタイトル(_yoast_wpseo_title)に移り、ページの title も試しのタイトルになった
記事のディスクリプション Yoast のディスクリプション(_yoast_wpseo_metadesc)に移り、ページの meta description に出た
タイトルの形の設定 AIOSEO の形が、Yoast の形に置き換わった(記事は %%title%% %%sep%% %%sitename%%、ディスクリプションは %%excerpt%%)
カテゴリーの noindex AIOSEO の設定が移り、カテゴリーのページが noindex, follow になった

取り込みは、記事ごとの値だけでなく、タイトルの形や noindex の設定まで移しました。

取り込んだあとは、Yoast もディスクリプションを出すようになり、テーマのディスクリプションと合わせて 2 つになりました。

取り込みのあとの片付け(AIOSEO のデータを消すボタン)は押していません。

7. 管理画面の通知と、有料版の案内

Yoast(入れたばかり) AIOSEO(使い続けているサイト)
ダッシュボードの枠 2 つ(記事の SEO の点数・キーワードの順位の連携) 3 つ(チェックリスト・概要・新しい機能の案内)
通知 管理バーに 2 件。「最初の設定をしましょう」の通知 まだ閉じていない通知が 20 件たまっていた。セールや新しい機能の案内が多い
有料版の案内 メニューに Upgrade・Plans など。Tools の画面に案内の窓と、横に Premium の案内 メニューに「プロ版にアップグレード」。カテゴリーの編集画面などに Pro の案内

どちらも、無料版では有料版の案内がそれなりに出ます。

多い少ないは、ざっくり見たかぎりでは大きく変わりませんでした。

気づいたこと:同じものを 2 か所から出していた

比べている途中で、記事のページに meta description が 2 つ出ていることに気づきました。

1 つは AIOSEO、もう 1 つはテーマの header.php が出していました。

中身は同じ文でしたが、同じタグが 2 つあるのはよい形ではありません。

管理しているほかのサイトでは、構造化データ(JSON-LD)を AIOSEO と別のスキーマ用のプラグインの両方が出していたこともありました。

SEO のプラグインを入れるとき・乗せ替えるときは、テーマやほかのプラグインが同じものを出していないかを先に見ます。

ディスクリプションと構造化データの数を数える(URL は例)
# 記事のページの head に、ディスクリプションと構造化データがいくつ出ているかを数える
curl -s "https://example.com/archives/123?nc=12345" | grep -c 'name="description"'
curl -s "https://example.com/archives/123?nc=12345" | grep -c 'application/ld+json'

# どのプラグインが出しているかは、前後のコメントで見分ける
curl -s "https://example.com/archives/123?nc=12345" | grep -n -i 'name="description"\|All in One SEO\|Yoast SEO'
書き方 役目
?nc=12345 キャッシュの結果ではなく、そのときのページを見る(数字は毎回変える)
grep -c 'name="description"' ディスクリプションのタグの数を数える。1 なら重なっていない
grep -c 'application/ld+json' JSON-LD の script の数を数える。SEO のプラグインのほかにも出していれば 2 以上になる
grep -n -i '…' 行の番号つきで出し、プラグインのコメントの前後どちらにあるかで、どこが出しているかを見分ける

テーマが出している場合は、テーマの設定で止められないかを先に見ます。

止める設定がないときは、子テーマやテーマのファイルで出さないようにします。

乗せ替えるときに確かめること

確かめること 見るところ
タイトル 記事・固定ページ・カテゴリー・トップのタイトルが、前と同じ形になっているか。Yoast のカテゴリーの初期値には「Archives」が入る
ディスクリプション 記事ごとに入れたディスクリプションが移ったか。初期値(空か、抜粋から作るか)が前と同じか
サイトマップの URL AIOSEO は /sitemap.xml、Yoast は /sitemap_index.xml。Search Console に出しているサイトマップの URL を直す
robots・noindex カテゴリーやタグを noindex にしていたなら、乗せ替えたあとも同じか
構造化データ 種類と数。ほかのプラグインと重なっていないか
テーマとの重なり ディスクリプションや OGP をテーマも出していないか
フィルター テーマや自作のプラグインで aioseo_title などを使っていないか。使っていれば書き直しが要る

フィルターは、プラグインごとに名前が違います。

例えば、カテゴリーのページだけタイトルの形を変えているときは、次のように書き直すことになります。

AIOSEO でタイトルを変える(形の例)
<?php
// All in One SEO のタイトルを、カテゴリーのページだけ変える(形の例)
add_filter( 'aioseo_title', function ( $title ) {
	if ( is_category() ) {
		return single_cat_title( '', false ) . 'の記事一覧 - ' . get_bloginfo( 'name' );
	}
	return $title;
} );
Yoast でタイトルを変える(形の例)
<?php
// Yoast SEO に乗せ替えたときは、フックの名前が変わる(形の例)
add_filter( 'wpseo_title', function ( $title ) {
	if ( is_category() ) {
		return single_cat_title( '', false ) . 'の記事一覧 - ' . get_bloginfo( 'name' );
	}
	return $title;
} );
書き方 役目
aioseo_title AIOSEO が出すタイトルを変えるフック
wpseo_title Yoast が出すタイトルを変えるフック
is_category() カテゴリーのページのときだけ変える
single_cat_title( '', false ) カテゴリーの名前を、表示せずに文字として受け取る

2 つのフックの名前は、それぞれのプラグインのコードと公式のドキュメントで確かめました。

この 2 つの例そのものは、作業環境では動かしていません。

決めたこと

サイト 決めたこと 理由
今 AIOSEO で動いているサイト 乗せ替えない 出すもの(タイトル・ディスクリプション・サイトマップ・構造化データ)は同じ。乗せ替えの手間と、タイトル・サイトマップの URL・noindex がずれる心配のわりに、得るものが小さい。AIOSEO のフィルターでタイトルの形を変えているサイトもある
新しく作るサイト どちらでもよい 無料版でできることは、ほぼ同じ
カテゴリーのページのタイトル・ディスクリプションを、ページごとに変えたいサイト Yoast を考えてよい Yoast は無料版でカテゴリーごとに変えられる。AIOSEO の無料版では変えられなかった
複数のカテゴリーに入る記事で、メインのカテゴリーを選びたいサイト Yoast を考えてよい Yoast は無料版で選べて、URL・パンくずに効く。AIOSEO の無料版では選べない

乗せ替えることになったときは、Yoast の取り込みを使い、上の「確かめること」を本番の前に作業環境で見ます。

まとめ

  • 入っている数は Yoast SEO(1,000 万以上)が All in One SEO(200 万以上)より多い。ただ、無料版で出すもの(タイトル・ディスクリプション・canonical・OGP・サイトマップ・構造化データ)は、どちらもそろっていた
  • 大きな違いは 2 つ。カテゴリーごとのページのタイトル・ディスクリプションと、複数のカテゴリーに入る記事のメインのカテゴリー。どちらも Yoast の無料版はでき、AIOSEO の無料版は Pro の案内が出てできなかった
  • サイトマップの URL は、AIOSEO が /sitemap.xml、Yoast が /sitemap_index.xml。乗せ替えたら Search Console のサイトマップも直す
  • Yoast の取り込みで、記事ごとのタイトル・ディスクリプションと、タイトルの形・noindex の設定が AIOSEO から移った
  • テーマやほかのプラグインが、ディスクリプションや構造化データを同じように出していないかを、curl で数えて確かめる
  • 今 AIOSEO で動いているサイトは乗せ替えない。カテゴリーのページのタイトルを変えたいサイトや、メインのカテゴリーを選びたいサイトでは Yoast を考える

参考

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